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【ゴールデンウィーク特別企画】紅ki先生&担当編集 特別対談記事 【メメントメモリ 】

GANMA!で連載中の異能サスペンス漫画である『メメントメモリ』
この度は【ゴールデンウィーク特別企画】として、作者・紅ki先生と担当編集者・H川氏の対談形式の特別記事をお届けする。
前半は、作品の裏側に迫るテーマにいくつかお二人に答えてもらった。
後半では読者からゴールデンウィーク中に募集した質問にお答えしたり、未公開イラストを公開したりなどのスペシャルな企画も用意しているので、ぜひ最後までご覧いただきたい。

『メメントメモリ』とは

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《その瞳は死を映す―…いつかこの手で命を救うまで―…!》
天涯孤独の主人公・壱心の瞳に宿る「生物の命の刻限―寿命が見える」力。ある日彼は転校先の学校で一人の少女と出会う。意識せず視てしまった彼女の寿命は「78時間」。 死の定めを覆し彼女を救うことができるのだろうか―…!?
作者:紅ki
 2018年よりGANMA!にて『メメントメモリ』を連載中。
以下、紅ki先生
担当編集者:H川
マンガアプリ「GANMA!」の編集者。担当作品は『メメントメモリ』『カノジョになりたい君と僕』『潔癖すぎるよ清宮くん』『不死の葬儀師』など。
以下、H川氏

連載をしていて、大変だったなと思うことはありますか?

紅ki先生:
そうですね、内容的にも考えさせられるものなのでネームを切る作業が大変でしたね。

H川氏:
あははは(笑)紅ki先生はネームを提出するときはいつも端にイラストを描いて送ってくださるのですが、そのイラストからいつも苦しみがにじみ出てますもんね。自画像のキャラがガタガタしていたり…

紅ki先生:
お話を続けて描かせていただくことが初めてなので、大変なことばかりですね。

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↑こちらがネームの端に描かれたイラストたち

H川氏:
ネームが大変だという心情がひしひしと伝わってきますね…。
最近漫画を描くことには慣れてきましたか?

紅ki先生:
漫画を描くのは楽しいですね!ですが、まだまだ慣れないのでいつまでも漫画描くってすげえなあ…という(他の漫画家への)尊敬の念が絶えません。

『メメントメモリ』を描いていて嬉しかったことはありますか?

紅ki先生:
やっぱり読んでくださっている方のコメントが嬉しいですね。GANMA!はすぐに読者さんのコメントが届くシステムなので…。今まで自分の作品を出したとしてもそんなに周りの反応を気にしたことがなかったのですが、「楽しい」といった感想をもらえたことは連載をしていてよかったと思う点ですね。

H川氏:
反応がすぐに帰ってくるのはGANMA!特有ですね。

紅ki先生:
あとは、ネット上ではないリアルの身近な人たちにも自分がやっていることを見てもらえるようになったことは嬉しいことの一つだなと思います。

H川氏:
今広告でも露出してますし、類を見ない効果だと聞いています。読者さんからも、「広告の時点でおもしろいと思ったけど、読んでみてさらにおもしろかった」とお声をいただきます。

紅ki先生:
いや〜。作っていただいた方、ありがとうございます。

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↑こちらが広告に使われた実際の画像

H川氏:
担当としても、紅ki先生が注目されるのは嬉しいですね。紅ki先生に声をかけさせていただいたのも、「紅ki先生という作家がここにいるぞ!みんな!見ろ〜!」という気持ちがあったからなので、『メメントメモリ』を通じて紅ki先生という作家を知ってもらえるのは担当としては喜ばしいですね。

企画を作るときのエピソードがあればおしえてください。

紅ki先生:
それはもう…ただただアレですね。「厨2病な漫画を作ろう」と。

H川氏:
「俺の邪気眼がうずくぜ」みたいな漫画を作ろう、というところがきっかけでしたね。だってかっこいいじゃないですか。大人になってもずっと好きですよ。

紅ki先生:
H川さんに「邪気眼どうですか」と聞かれたときはさすがに「いやぁ〜〜!?」となりました(笑)

H川氏:
GANMA!の読者さんはやはり中高生が多いので、そういった方たちにまず楽しんでもらい、次のフェーズで大人の読者さんにも楽しんでもらえたらなと。「目がうずくでしょ…?」といった気持ちが根幹にあります。

実はここだけの話なのですが、『メメントメモリ』の前に先生と練っていた企画ががすごく壮大なファンタジーで、編集長評価でなかなかもらえない「SS」がついたんですよね。ですが、当時の実力では描ききれない、となり、今は少し寝かせています。内容は後日世に出すかもしれないので、今回は秘密で…(笑)

『メメントメモリ』の作中で一番好きなキャラは誰が好きですか?

紅ki先生:
変わらずあれですね…。岩野ですかね。

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↑主人公たちを追い詰める刑事である岩野

H川氏:
主人公じゃないっていうね。

紅ki先生:
とはいえ、どのキャラにも愛着が湧いているので他のキャラも捨てがたいんですけどね。ですが、ただただ好みで言ったら岩野です。

H川氏:
おじさん好きですよね。読み切りのときも苦労人のおじさん描かれてましたよね。
(※GANMA!で開催されていた、読み切りコンペで掲載された作品)

紅ki先生:
はい。おじさんも好きですが、くたびれた苦労人が好きなんですよね。

H川氏:
担当はもう先生にも存じられてますが響くん一択ですからね。
壱心くんは頭がいい主人公なので、それに負けじ劣らじのちょっとライバルのような立ち位置として登場するキャラクター。壱心を時に追い詰めて翻弄する彼とは違う正義を持つ人物として出てきたのが響でした。

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↑こちらがH川氏イチオシの響くん

紅ki先生:
壱心とは違う頭の良さを持ったキャラクターなので、壱心との掛け合いがうまくいくようにいつも担当さんには一緒に考えていただいたりしています。

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↑壱心の好敵手として作られたという響
こちらはその対立の様子がよく描かれた印象的なシーンだ。

以下からは、GW中にTwitterで読者から募集した質問より、お答えできるものをピックアップして回答する。
(ご協力頂いた皆様、ありがとうございました!)

【読者質問】
こんにちは、海外でも楽しく読ませていただいています!
眼の力は副作用もあるようですが、副作用の強度は人によって違うのですか?基準があるならその基準は何ですか?

紅ki先生:
そうですね、差はつけたいと思っています。能力の大小によって頭が痛くなったり目から血が出たり…

H川氏:
海外から!ありがとうございます!物語として、能力を使いすぎると困ったことが起こる、ということの理由付けとしてロジックがちゃんと成立するようには作っているのですが、これ以上話すとネタバレになってしまうため、このあたりでご容赦ください!

【読者質問】
こんにちは いつも楽しく拝読させて頂いてます!
質問です。どうして異能の発動を眼にしたのですか?

H川氏:
これさっき…(笑)

紅ki先生:
あ、はい。出ましたね。完全に邪気眼です。
全ては邪気眼からはじまったのです…(笑)

H川氏:
そうですね、ほかには作品タイトルと関係があります。 『メメントメモリ』はラテン語の警句「memento mori: メメント・モリ(死を想え)」 に「メ」を加えた造語ですが、この「メ」とは「眼」ですし、“死”を意味するmoriに メを加えることで「メモリ:目盛・記憶」と読めるようにしています。
主人公の能力が生命の目盛を見る能力である、ということも「メ」に関わっていますが作品タイトルには語源や由来、組み合わせを含めて作り手の想いが詰まっています。
 結論は「考えるな、感じるんだ・・・」ということです(笑)

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↑能力を発動すると起動する「眼」
この発想がいわゆる厨2病の「邪気眼」から始まったという。言われてみればそのような気がしなくもないかもしれない。

【読者質問】
いつも楽しく見させてもらっております。早速質問です。先生の書く登場人物達が本当に好きすぎるくらいすきなのですが、キャラ設定やキャラの見た目などを考える時、気をつけている事はありますか?

紅ki先生:
これは嬉しいな〜。やっぱり並んだときに映えるように、こいつの隣にこいつがきても違和感ないな、というのはいつも意識しています。また、ちょっと動いたときにどんな動きをするかな〜なども考えてデザインしてますね。
壱心のときとかは結構注文を頂いてたので、それに沿って合わせました。

H川氏:
今どきの男子高校生といった感じの注文でしたね。あと、響の見た目もかなり口を出させていただきました。
ちゃらいといいますか、パンチのきいた感じにしよう、みたいな…。
また、晃くんは特徴的ですよね。

紅ki先生:
はい、壱心と対になるように作りました。くせっ毛金髪と黒髪ストレート、赤い目と青い目といったように。

H川氏:
そう考えるとカラーリングは結構意識していますよね。

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↑第1話扉絵でも登場する壱心と晃
その見た目は対象的だ

【読者質問】
いつも楽しく読ませていただいています!
質問です眼の能力を持つ人に共通点はありますか?

紅ki先生:
お〜…これは… 若干秘密にしたいような内容ではありますが…ぶっちゃけると、共通点はあります!

H川氏:
共通点はあるのですが、物語の根幹に関わるため、これ以上は秘密とさせていただきます!

【読者質問】
いつも楽しく読ませていただいてます!
質問なのですが、眼の能力に目覚めるきっかけというのはあるのでしょうか?ありましたら、それは皆共通してますか?

H川氏:
この質問は前に頂いていた「眼の能力を持つ人に共通点はありますか?」という質問と趣旨は同じですかね。

紅ki先生:
共通点はあるんですよね 理由は…ちょっとあんまり言えないですが(笑)

H川氏:
これは…そうですね、きっかけについては、担当編集から言えることとしては、
「もうすでに描いてある…読むんだ…」
ですかね。

紅ki先生:
読み返せばなんとなくわかるかもしれませんね。

H川氏:
核心に至る表現は『メメントメモリ』を続けて読んでいただければいずれは…。

紅ki先生:
模範解答ですね。

H川氏:
続きは本編で!みたいなね。

【読者質問】
目の能力は大人になってからでも手に入れられますか?

H川氏:
これは…ネタバレですね!!伏せ字にしてもらえる前提で答えましょうか。

紅ki先生:
そうですね やっぱその、(ピーーーーーー)のときの(ピーー)が深く関わるんではないかなと。(ピーーーーーー)のころの(ピーー)を描きたいという思いが強く…

※作品の都合上により伏せ字でお届けしております。

【読者質問番外編】
僕も眼の力を手に入れる事が出来ますか?

H川氏:
この質問当初頂いたときめっちゃ笑いました。

紅ki先生:
純粋な質問…(笑)!

H川氏:
これはそうですね…答えるのも無粋かもしれませんが、あえて言うとしたら
「答えは君の中にある」
ですかね!!先生!

紅ki先生:
君の物語を紡いでくれ…!

H川氏:
企画のもともとが「俺の邪気眼がうずくぜ」だったので、そう思っていただけるのは嬉しいですね この質問は誠意を持って答えないといけないと思いました。

紅ki先生:
物語の主人公は君だ……!


これで読者質問は終了となるが、最後に『メメントメモリ』全体を通してのテーマと読者に向けてのメーッセージについてお伺いすることで本インタビューを終了しよう。

『メメントメモリ』のテーマをお教えください

紅ki先生:
テーマは「死への向き合い方」です。 死生観について人間みんなそれぞれ異なる正義を持っていて違う考え方を持っている。
それはキャラクターも作者である私自身もです。
読者の方々と、キャラクターとともに向き合い方を一緒に考えていけたら いいなと思っていて、それがそのままテーマになっていますね。

H川氏:
人間、人生の中で直接的にも間接的にも必ず何かしらの生死に関わりますが その向き合い方をみんな少しずつ学んで答えを出していきますからそういった意味でキャラクター達が等身大でもがいている物語の芯と娯楽性を融合させていますのでより深く楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
個人的には“正義”の物語でもあると思って担当しています。


最後に読者の方へ一言

紅ki先生:
ここまで出てきていないキャラクターもまだまだいますし、主人公たちも葛藤の最中ではありますが、この先もぜひ彼らの足掻いていく姿をお届けできればと思います。
これから出てくるキャラクターも楽しみにしていただければ幸いです!

H川氏:
『メメントメモリ』をいつも楽しんでいただき誠にありがとうございます!
お陰様で皆様にたくさん応援していただき、GANMA!のいろんな看板に使っていただいたり大変嬉しく思います。
なんだかんだで作品は2周年を迎え、次は3年目!ということで引き続き応援をよろしくお願いいたします!

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↑最後に紅ki先生より未公開イラストを頂いた

そんな『メメントメモリ』の電子書籍が発売決定!

現在、メメントメモリの1巻の電子書籍を鋭意製作中!
続報は追ってお知らせする。
 追加情報などに関しては、Twitterアカウント・【公式】メメントメモリ@GANMA!連載中『(@mememe_ganma)にて発表予定。

発売まで今しばらくお待ちいただきたい。

『メメントメモリ』は現在GANMA!で連載中。

『メメントメモリ』は隔週木曜日に更新。
最新話まで無料で読むことができるため、更に盛り上がる本作を是非お楽しみいただきたい。

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