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【洋介犬先生インタビュー】奇想天外な洋介犬ワールド その発想の起点を聞きつくす!

奇想天外とは
普通では思いもよらない奇抜なこと。またそのさま。▽「奇想」は普通では思いつかない奇抜な考え。「天外」は、はるかかなたの空、思いもよらない所の意。「奇想天外より落おつ」の略。
出典: 『goo辞書』より一部抜粋

現在、洋介犬先生の他社出版社作品『世界が滅んだその後で』がGANMA!に出張掲載されている。(2022年3月~4月の期間限定掲載)
それに合わせて、GANMA!で読める洋介犬先生の作品を紹介しつつ、洋介犬先生にインタビューを行った。
本記事にて、奇想天外な洋介犬ワールドを是非堪能してみてほしい。

そんな洋介犬先生の作品で、現在GANMA!で読める作品はこちら!

■外れたみんなの頭のネジ
(GANMA!で連載中)

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主人公・ミサキは街に住んでいるみんなが少しずつ狂っていることに気が付いている。そして彼女にしか見えない謎の悪魔・べへりん。徐々に侵食してくる恐怖!一体何を信じて良いのか―... ホラー界の奇才が紡ぐサイコ×マッドネスコミック!!

■反逆コメンテーターエンドウさん
(GANMA!で連載中)

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昨今の歪な報道を、誰も言えなかった言葉で稲妻のように貫くコメンテーター・エンドウさん。 これは「現代に、もしこんなコメンテーターがいたら」という物語である。

■歴女るの!
(GANMA!で完結作として掲載)

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無趣味な姉である「進藤サキ」が、まさかの歴女だったという事実を知った弟「進藤ハチ」。 サキは内気でシャイな性格だが、歴史のことになると別人だった。そんなサキが歴史部を結成し、部活に巻き込まれることになったハチ。 姉弟、濃いメンバーを中心に賑わう歴史部!いざ開幕

漫画家になろうと思ったきっかけは何でしょうか?

洋介犬先生:
小学生の時、ノートにラクガキで目玉を描いてみたら、なんだか納得以上の出来だったのがきっかけです。
それ以来最初はぼんやりとながら漫画家を目指す生活が始まったのですが、目玉や視線をモチーフとしたホラーを多く描いているのは象徴的だと思います。

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外れたみんなの頭のネジにも、視線を意識した回は多い。
第179話「見たやろ」は、あまりの恐ろしさ故に
神回のうちの一つと名高い

『外れたみんなの頭のネジ』は、「魅せる」場面のキャラクター造形が独特だと感じるのですが、どのようにしてビジュアルを思いついているのですか?

洋介犬先生:
シミュレーションとして「この状況で何が現れたら最も怖いか」を想定し描くことが多いです。そういう意味では理屈よりは直感に忠実です。
その直感も膨大な数のホラー作品を見てきたからこその蓄積と引き出し作りの成果かと。

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外れたみんなの頭のネジ第6話に登場するキャラクターの一人。
通称「みみみおじさん」だ。「見たやろ」と同じく、神回と名高い回である。

『反逆コメンテーターエンドウさん』で特に反響を感じた回やキャラクターはいますか?

洋介犬先生:
エンドウさんはもちろんですが、マガリのアンチ論がかなり好評でした。
この漫画はそれぞれのキャラクターが僕の思想とはズレていますが、群雄劇としても見れるのではないかと思います。

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↑第一話に登場する「マガリ」
確かに、アンチをしている人になりたがる人はいないだろう…

『歴女るの!』のようなギャグ色の強い作品を作る際の難しさなどはありましたか?

洋介犬先生:
ギャグに関してはさほど苦労はありませんでしたが、歴史エピソードをどのくらいの深度で取り上げるかは難しかったです。
歴史好きはすでに「一連の流れ」は分かっているのですが、それを知らない層にも響くものにするのに苦労しました。

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歴女るの!はギャグ的な要素が多く、
歴史に詳しくなくとも楽しく読むことができる
これも洋介犬先生の「歴史を知らない人にも楽しんでもらいたい」という
工夫の賜物なのだろうか

次の質問では、GANMA!で現在出張掲載されている他社作品、『世界が滅んだその後で』について洋介犬先生にお伺いしていく。

世界が滅んだその後で
(他社出版社の作品でGANMA!で現在出張掲載中)

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ある日、一瞬で世界が滅んだ。自分以外は「亡者(ナキモノ)」という怨霊になって、街を徘徊している。生きていることがバレたら即惨殺される世界で、まわりの亡者と関わり、生き残るヒントを探るノゾミ。しかし活路を求めて足掻くノゾミの前に、この絶望的な世界を創った「神」が立ちふさがる。果たしてノゾミはこの世界で生き残ることができるのか。恐怖、ミステリー、でも泣ける新感覚サバイバルホラー。

『世界が滅んだその後で』の独特の世界観や設定はどのように決められたのですか?

洋介犬先生:
終末世界ものと言えばゾンビですが、それに対するアンチテーゼというか、新機軸を提示しようという思いがありました。
あとは「幽霊は生前の記憶の残骸ではないか」という説にのっとった視点からの発展型でもあります。

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↑生前の執着を体現した亡者
『世界が滅んだその後で』の世界で、一体自分は
どういった姿になってしまうのか深く考えさせられる

上記4作品を通じて、改めて各作品見ても、ジャンルやテンション感も異なる幅広い作品を手掛けられていると思うのですが、企画アイディアはどのように思いつかれているのでしょうか?

洋介犬先生:
その時心で一番盛り上がったものを描くことにしています。
その分、気分が乗らないとまったく描かないという短所もありますが、これほど好きに描けているのは幸運であると感じています。

最後に、もし次に何か連載をするとしたらどのようなものを書きたいですか?

洋介犬先生:
今のところ、描きたいものはすべてネーム化し、各社で連載が決まっている状況なので、大きい荷物はすべて出荷している状況です。
そんな喧騒の中でまた何かが心の中で生まれるのを卵を温めるように待ちたいと思います。

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