GANMA!では夏の大型企画として、読切マンガを過去最大となる31作品掲載する「読切マンガ祭 夏の31連弾」を8月1日より開始しました！読切企画を盛り上げ、読切マンガをより一層楽しんでいただけるよう、掲載作家31名分のインタビュー記事を8月20日から毎日更新中！第29回は『水融け』の作者である、氏原ケイさんです！

作者：氏原ケイ
東京アニメーター学院出身。
可愛い女の子、もふもふな生き物、チョコが好き。
連載「天使のおクスリ！」作画担当

作品紹介：『水融け』とは

入世池、そこは訪れた物を食らう魔物が住んでいる池、呪われた場所...
世間にうまく馴染めない静は、入世池で同じく世間と馴染めない少年留と出会う。
静は似た者同士の留に心を許し、親しくなるが留には静に隠した姿があった...

Q.読み切りを描くうえで一番楽しかったシーンを教えてください！

氏原さん：
呪いの化け物が登場するシーンです。
ホラー漫画として一番の見せ場ですし試行錯誤を重ねて完成させたので強く印象に残っています。元々妖怪ものは好きなジャンルだったので
いかに恐ろしく、得体の知れなさを描けるのか書き込んでいくのが楽しかったのを覚えています。
また、女の子を描くのが元々大好きなので静を描くのは安定して、
留は普段描かないタイプの男の子だったので新鮮で楽しかったです！

▼呪いのバケモノが登場するシーン　
描いていて楽しかったシーンであるだけに、化け物と静の融けていく描写には注目だ

Q.読み切りを描くにあたって発想のきっかけになったことがありましたらお教えください！

氏原さん：
私の実家は自然がすぐ傍にあって、川も海も山も子供の頃は遊び場でした。
水遊びが大好きな子供だったのですが、幼い頃に海の波にさらわれかけて
親に手を取って助けてもらったことがずっと心の奥に残っています。
また、とても辛くてたまらなかった時に海を見に行った時に感じた不思議な懐の深さ、夜に川辺を歩いていた時に吸い込まれそうな水面を見ていると言い知れない怖さを感じたこと。
楽しいだけじゃない、苦しかった自分の思い出の節目を何かの形で
昇華したいと思ったのがきっかけです。

▼子供の頃に体験した恐ろしい出来事が、物語の発想になっているだけあって、水場の雰囲気は非常に陰鬱としていてリアル

Q.今後、今回の読み切が連載化するとした場合、どのようなストーリーを想定しているかお教えください！

氏原さん：
レギュラーキャラを据えた上で呪いに関わるさまざまな人の物語をオムニバス形式に綴って、色んな角度から追っていける漫画にしてみたいです。あるいは民俗学とかも絡めて田舎で起こる呪いの化け物にまつわる事件ものとして描くのが面白そうだなと思います。
ホラー度を強くしたり、少し妖怪ものみたいにファンタジー色を強くしたり、挑戦したいなぁと思うことが多いです。

▼連載するとしたら、オニムバス形式で様々な事件を描く予定だそう。
留の他にも、さらに恐ろしい妖怪が登場するのだろうか

読み切りについて一言お願いします！
氏原さん：
「天使のおクスリ！」ではドタバタで明るいラブコメを楽しく描かせていただいています。
今回の「水融け」は和風ホラーなお話に挑戦できたらと思い執筆いたしました。静も留も、誰しも持ちうる心の弱さ、揺らぎが共通していた。
二人があんなに早く打ち解けたのはお互いに自分と同じものを見たのです。
ホラー展開はもちろん、二人の何気ないやりとりもぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです！

次回予告！！

明日9月18日(水)は、『マイナス少年少女』の作者、吐露ころとさんへのインタビュー記事がnoteマガジンで公開です！

GANMA!について

氏原ケイさんの『水融け』は、マンガアプリ「GANMA!」で2019年9月30日まで無料公開中です！
読切マンガ31作品はもちろんのこと、オリジナルマンガ190作品以上が掲載！サスペンス、恋愛、バトル、ホラー、ラブコメ、ファンタジー、ギャグなど様々なジャンルのマンガが毎日配信中です！
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GANMA! 読切マンガ祭 夏の31連弾（読者アンケート受付中）

秋も近づいてまいりましたが、GANMA!な夏を、マンガの夏を、お楽しみくださいませー！