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ちょっぴりズレてるくノ一・めめの痛快冒険奇譚【山斬りの芽々】

GANMA!では夏の大型企画として、読切マンガを過去最大となる31作品掲載する「読切マンガ祭 夏の31連弾」を8月1日より開始しました!読切企画を盛り上げ、読切マンガをより一層楽しんでいただけるよう、掲載作家31名分のインタビュー記事を8月20日から毎日更新中!第19回は『山斬りの芽々』の作者である、尾瀬之高さんです!

作者:尾瀬之高
過去にGANMA!にて『キベルネテス』を連載
人事を尽くして天命を待つ 素粒子物理学専攻の漫画描き
F1・PCパーツ・MMORPGが主食  twitter:@notaoze

作品紹介:『山斬りの芽々』とは

抜け忍の娘、めめは武家の養子となった兄に務めるくノ一
父から受け継いだ竜人剣は、一振りで山を斬るという…
「安心してくださいませ!兄様にはめめがおりまする」
強いけど、ちょっぴりズレてるめめの痛快冒険奇譚

Q.読み切りを描くにあたって発想のきっかけになったことがありましたらお教えください!

尾瀬さん:
まずターゲットとなる読者層を決めることがこの漫画を描くきっかけになっています。具体的にはGANMA!に、なかお先生の『ワルプルギスの夜に、』という、読み切りから連載になった人気作品がありまして、その読者層に刺さる漫画がかけないだろうか…というのが出発点になっています。
『ワルプルギスの夜に、』では魔女のヒロインが中心となって物語が進みます。魔女のような魅力的なヒロイン像は他にないかと、自分の中の引き出しを探して見つけたのが、くのいちのめめです。

『ワルプルギスの夜に、』について、ここでちょっと紹介!
主人公の男子高校生・翔は、6年前に起きた原因不明の毒ガスで母親を亡くし、その際に警察官の父親が引き取った記憶喪失の少女・芽衣とともに暮らしていた。
学校では才色兼備で知られる芽衣を、内心意識していた翔。しかしある日、6年前と同じ毒ガス事件が発生して……。GANMA!のチャレンジコンペを経て連載化された話題作。
ここからお読みいただけます!→『ワルプルギスの夜に、』

以前からくのいちの話は書いてみたくてアイデアとしてストックしてありました。まずはターゲットとなる読者層を決めて、そこに刺さるアイデアが自
分の中にあるかどうか、最近ではそういう漫画の描き方をしています。
ターゲットとなる読者層を決めても、そこに刺さるアイデアが自分の中になかったら無理に書こうとはしません。自分の書けるものを書くようにしています。
メモはネームノートの端に書いていたり、手帳のメモ枠だったりに書くことが多いです。とにかく思いついたら書けるところに書きます。メモは基本文章で書きます。
めめに関するメモは、
「黒龍刀、くのいち、めめ
 妹、兄、苺、芽、山切りのめめ」
苺、芽はめめの名前の漢字をどうするか、ですね。
メモ段階でタイトルが決まっているのは自分の中ではレアケースです。
メモを書いた時期は恐らく2017年の春~夏頃。
元々は『バジリスク~甲賀忍法帖~』に影響されて書いたメモです。
メモした当時はダークな設定でしたが、
『ワルプルギスの夜に、』の作品と読者のコメントを見て、
ダークな背景は残しつつ、キャラクターは明るい方向に振り切りました。

▼夜叉といった異形の怪物が登場するダークな世界観にちょっぴりズレているめめというキャラクターを登場させた理由は、『ワルプルギスの夜に、』の読者コメントを見てとのこと

Q.今後、今回の読み切が連載化するとした場合、どのようなストーリーを想定しているかお教えください!

尾瀬さん:
敵に狙われる兄さまをめめが守るストーリーを考えています。
敵役となるのは今回の読み切りのような怪奇風の敵であったり、藩政に介入して政敵となる天狗や烏天狗、自然の脅威を象徴する民間信仰の神など。
様々な敵と対峙しながら兄妹の絆を描いてみたいです。
あとは竜人剣について、日本の伝承に出てくる龍や竜王はそのルーツがインド神話のナーガラージャにあると言われています。龍とは何か?竜人、竜王とは何か?…そこらへんも深掘りできると面白いと思います。

▼この刀が今後物語が続く場合のキーだという
上記の情報を持ってストーリーを読み返すと、また違った印象で読むことができるかもしれない

Q.ストーリー上のこだわりを教えてください!

尾瀬さん:
とにかくシンプルなストーリーを目指しました。読者が読んで疲れることなく、1話読み終わったぞっていう読後感が得られるものにしようと…。
なぜそこを目指したのかっていうのは、完全に自分の個人的な感覚の話なんですが、読み切りってすごく疲れるんですよ、読むのが。
基本的に読み切りっていうのは新人漫画家の腕試しとして使われることが多くて、特に新人漫画家のレベルが上ってストーリーも進化したりして、1話読んだだけでドッと疲れてしまうんです、あくまでも自分の話ですが。とにかく大作で情報量が多くてっていう。でも新人漫画家さんはそれが正解なんだと思います。
基本的に編集部はそういう大作漫画を見て、腕を見極めたいのだと思うので。でも読者の中には自分と同じように疲れちゃう人がいると思うんです、
…いるんじゃないかなぁ?…いたらいいなぁ。いやいや、まぁとりあえず、疲れ知らずで読めちゃう人にも一度頭の中をリセットして「よし、次!」と気分転換できる漫画になっていると思います。

▼インパクト重視の大技が多いのも、シンプルな構成を重視したからだろうか。疲れることなく、爽快な気分で読むことができる

読み切りについて一言お願いします!

尾瀬さん:
ちょっぴりズレてるくのいち“めめ”のNINJA活劇!
ささっと読んで何となく楽しい気分になって頂ければ幸いです。

次回予告!!

明日9月8日(日)は、『嘘で愛して、先生。』の作者、空柄さんへのインタビュー記事がnoteマガジンで公開です!

GANMA!について

尾瀬之高さんの『山斬りの芽々』は、マンガアプリ「GANMA!」で2019年9月30日まで無料公開中です!
読切マンガ31作品はもちろんのこと、オリジナルマンガ190作品以上が掲載!サスペンス、恋愛、バトル、ホラー、ラブコメ、ファンタジー、ギャグなど様々なジャンルのマンガが毎日配信中です!
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