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【裏GANMA!】マンガアプリ主流の今、マンガ家はどう情報を発信すべきか 「全部ください、先輩。」橋目トニー先生×編集長特別対談記事

2021年、マンガという媒体を取り巻く環境はWEBの進化とともに大きく変わりつつあります。
その中で、コミックスマート(GANMA!)の「方向性」や「考え方」について、『全部ください、先輩。』の作者の橋目トニー先生と、GANMA!編集長である前田氏に語ってもらいました。

橋目トニー
GANMA!にて、「全部ください、先輩。」を連載中。
Twitterでのフォロワーは3万人を超える @hashime_tony
以下、橋目先生
前田大輔
GANMA!編集長。以下、前田編集長

【作品紹介】
全部ください、先輩。

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柔道部のマネージャー・千代田桜はある日、中学のときに柔道部だったという、今は茶髪でヤンチャな見た目の後輩・堂坂に出会う。一度は柔道部へのスカウトを断った堂坂だったが、桜にある条件を提示し……。桜が求められたのはまさかのカラダの等価交換!?イジワルな後輩男子とちょっぴりえっちなイケない契約が始まる。

GANMA!について
全作品無料が強みのGANMA!当時の印象は…!?

前田編集長:
まずはじめに、橋目先生のGANMA!の印象や、GANMA!を知ったきっかけをお教えいただけますでしょうか?

橋目先生:
自分は元々あまりアプリでマンガは読まなくて、雑誌で読むことが多かったんです。今の担当編集さんからGANMA!では連載中の作品が無料で読めますよと教えて頂いて読み始めました。
アプリを開いてみて、本当にたくさんの作品が無料で読めてしまってびっくりした思い出があります(笑)
毎日いろんなジャンルの作品が更新されてるのでスキマ時間にとても楽しく読ませていただいています。

前田編集長:
そうなんです、本当に無料なんですよ!僕も入社する前に知って、当初はびっくりしました。
元々は出版社でマンガ編集をやっており、たくさんのマンガアプリが登場し始めたばかりの時期に、本格的にマンガアプリの編集部に行きたいなと思ったのがきっかけです。、そこでGANMA!を選ばせていただき、丸4年ほど経って編集長にならせていただきました。
行くからには、自分のマンガアプリを一番にしたい、という気持ちで転職しました。なので、GANMA!についてはもはや家だな、という感じです(笑)
自分の生活スペースの一部だと感じています。


少女マンガについて
少女マンガの難しさは男性キャラクターの魅力づくりにあり!

前田編集長:
橋目先生は、現在「全部ください、先輩。」という少女マンガを連載されていますが、少女マンガについての思いなどをお聞かせ願えますでしょうか

橋目先生:
もともと王道の恋愛ものを描きたいと思っていて、特に女の子に読んでもらいたい、という気持ちが強かったので少女マンガというジャンルを選びました。
少女マンガは繊細な絵が多くて、イケメンがたくさんいる優しい世界だなと思っています。

前田編集長:
これまでもずっと少女マンガを描かれていたのでしょうか?

橋目先生:
はい!描くのは少女マンガが多いのですが、実は読むのは格闘系のマンガが多いですね…(笑)

前田編集長:
確かに!「全部ください、先輩。」も柔道部員の物語なので、格闘シーンへの先生のこだわりを感じます!


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↑「全部ください、先輩。」は少女マンガでありながら
橋目先生の格闘シーンへのこだわりも感じられる

前田編集長:
GANMA!って実は4年前はまだ少女漫画が少なく、なかなか数を増やせなかったんですよね。
元々GANMA!は男性向けの作品が圧倒的に占めていて、男女共に読める作品をもっと増やしていこう、加えて女性が読める作品を増やそうという背景が当時ありました。
そんな状況を踏まえて編集部内でも力を入れてきたジャンルということもありかなり数が増えてきました。現在「全部ください、先輩。」もそのうちの一つです。
少女マンガはすごく難しいジャンルですよね。 女性をときめかせるのは、すごく大変。
読者目線でマンガを読んだ時に、男性キャラがいかに輝いているか、いかに魅力的に見せられるかがとても大切だなと日々感じております。

橋目先生:
男の子が魅力的でときめく、というのはすごく大切ですよね。

前田編集長:
そうですね。ときめかせるというのは、心が動いているということなので。
感情移入してみた時にちゃんと自分もときめいているのかどうか、については、編集部員にもよくアドバイスするポイントです。

 
SNSについて
SNSのフォロワーからの反応が作品づくりのモチベーションに

前田編集長:
最近SNSを活用されている漫画家さんがすごく多いのかなと思うのですが、
橋目先生としてはSNSのイメージについてはいかがでしょうか?

橋目先生:
普段Twitterをマンガやイラストを投稿するために利用しているのですが、フォロワーさんからすぐ反応がいただけるのでモチベーションが上がりやすくてすごく支えられてる存在です。
いいねやリプライの反応を見て作品作りに活かしたりなど、そういった勉強もさせていただいております。
その他にはPRマンガを描かせていただいていたりしているので、新しいことにもこれからはSNSを通して挑戦していけたらいいなと思っております。

前田編集長:
意見というのをちゃんと受け入れられるというのは本当にすごいです。
僕なんかは感情移入すればするほど反対的な意見が多いと心に来てしまうタイプなので…。そのようにフォロワーさんと交流をして意見を受け入れられるというのは素晴らしいことだなと思います。
フォロワーさんもすごく多いですよね。いつ頃からフォロワーが増えていったのでしょうか?

橋目先生:
元々だいぶ前からTwitterをやってはいたのですが、そんなにフォロワーさんが多かったわけではなく…
担当編集の村山さんにお声掛け頂いてから、アドバイスをもらい、Twitterにマンガをあげるようになってから増えていきました。


↑担当編集のアドバイスで載せ始めたというマンガ

前田編集長:
僕はSNSについては、 誤解がないようにというところを一番に心掛けています。
言葉って難しいなぁと思っていて、言い方一つですごくトゲがあるようにみえてしまったり、こういう風に伝えたいのに全く違う意図に取られてしまったりすることが往々にして起こりうる。そういったことが起こらないようにしていくのが、僕がGANMA!からSNSを発信していく中で心掛けていることですね。

編集部員との関わりについて
担当編集の仕事はSNS運用のアドバイスまで幅広くサポート!

前田編集長:
次に、編集者との関わりについてお伺いしたいのですが、まずは現担当編集の村山と出会ったきっかけなどについてお伺いすることはできますでしょうか?

橋目先生:
きっかけはTwitterで声をかけて頂いたことです。2019年の10月だったと思います。最初の3〜4ヶ月は村山さんのアドバイスでTwitter施策を行い、フォロワーさんを増やす活動をしていました。
色々な編集さんから声をかけていただいていたのですが、村山さんが最も丁寧でわかりやすく教えてくださる方だったので村山さんを選びました。

前田編集長:
村山はすごく熱量高く作品作りに取り組んでいるメンバーの一人です。それこそ少年漫画の主人公かってくらいに(笑)
僕もそこが村山の素敵なところだと思いますので、橋目先生に村山を選んでいただけてとても嬉しいです。

「全部ください、先輩。」について、制作秘話など
初期設定は空手か剣道かのまさかの2択!?

前田編集長:
そんな村山とであってから始まった、「全部ください、先輩。」についてですが、制作秘話などありますでしょうか?

橋目先生:
お話の全体像はすんなり決まったのですが、部活動をどれにするかが全く決まらなくて…剣道と空手と柔道で村山さんと2ヶ月位悩みました。
その中でTwitterで4ページぐらいの短い漫画で試しに空手と柔道の漫画を書いてみたりして、フォロワーさんの反応見たり自分の描き心地を試した上で結局柔道が1番いいよねっていうことで柔道部になりました。
そこが一番大変でしたね(笑)

↑読者の反応を見ていたという空手部と柔道部のマンガ。
このように、「全部ください、先輩。」では柔軟に読者の視点が取り入れられている。


前田編集長:
確かに、僕も当時の記憶が蘇ってきました。そういえば、最初は剣道でしたよね?

橋目先生:
はい。当初は剣道部か空手部の予定だったのですが、当時の編集長さんは柔道部がよいということで意見が割れてしまって、村山さんが板挟みになってしまった記憶があります。
ですが、最終的には、防具が無いので、キャラクターの表情が映えるよね、というところで柔道で決定しました。

前田編集長:
確かに。剣道は防具があるので、とても表現が難しいですよね。お話で魅せる、というやり方もあると思うのですが、結果的に出来上がった「全部ください、先輩。」を見ていて柔道が最も映えるな、と思いました。
主人公がマネージャーという立ち位置ですが、これは企画の段階から決まっていたことなのでしょうか?

橋目先生:
それもすごく悩んだ部分なのですが、サポートする側の存在であったほうが、読者が感情移入できるのでは?と考えてこの立ち位置に落ち着きました。また、主人公が「過去に選手だったが今は選手ではない」という設定なので、その部分でドラマをみせることができたらな、という意図もありマネージャーにしました。

前田編集長:
GANMA!が最も大切にしていることの一つに「読者目線」があります。その点からするとマネージャーという立ち位置はかなり「読者目線」に近づくのでよかったかなと思います。

編集長から橋目トニー先生に聞きたいこと
「マンガをいつごろから描かれていて、マンガ家を目指したのはいつごろだったのでしょうか?」

前田編集長:
僕から橋目先生への質問なのですが、先生はマンガをいつごろから描かれていて、マンガ家を目指したのはいつごろだったのかが知りたいです。

橋目先生:
元々絵を描くのが好きだったで、小さい頃の夢は画家でした。マンガ家を本格的に目指し始めたのは小学生のころですね。
ですが当時は全然マンガが描けなくて、完成までたどりつけませんでした。
「描きたいけどマンガ描くのってなんでこんな大変なんだろう」といつも思っていました。
それで大人になってから商業誌に投稿するようになってそこでデビューして読み切り載せていただいたりなどしていたのですが、そこからしばらくしてGANMA!さんに拾っていただき今に至ります。

前田編集長:
小学生のころから夢が決まっていて、そこに進むを決めていたということはすごいことですね。
僕は21歳、22歳になってもやりたいことが出てこなかったタイプの人間なので、大学の就職活動とかも「特にやりたいことないんだけどな〜」などと思っていたので、同じ夢を持ち続けるというだけでめちゃくちゃすごいと思います。

橋目トニー先生から編集長に聞きたいこと
「仕事をされる中で一番大切にされていること嬉しいことはなんでしょうか?」

前田編集長:
橋目先生から僕に聞きたいことなどはございますでしょうか?

橋目先生:
仕事をされる中で一番大切にされていることや嬉しいことはなんでしょうか?

前田編集長:
大切にしていることは、ストレートに答えると、
「楽しんで仕事をする」というところです。
編集部のみんなにもよく言っているのですが、マンガは衣食住に含まれない、生活に必要ないもの。つまりエンタメを提供しているということなんですね。
「エンタメを提供している僕らが楽しくないと受け取る側も楽しくないよね」といったところで、まずは自分たちが楽しむことは一番大切にしております。
嬉しいのは、 シンプルに仕事が上手く行った時ですね。
マンガ編集は、うまくいく時といかない時の差が激しい仕事ではあるので。
逆に失敗したなと思うときにはそれを糧に頑張んなきゃと思ったりして。それはそれで嬉しかったりするので、
楽しいは前提として、この仕事をしている以上どんなことでも嬉しいと思って取り組んでいます。

橋目先生:
楽しむこと、大切ですね。

前田編集長:
コンテンツを作る上で苦しみもあるでしょうが、作ること自体は楽しいはずなので。苦しいだけじゃないはずだなと。
作家さんも読者さんも僕らも楽しんでコンテンツをお届けできるように、大切にしています。

最後に、橋目トニー先生から読者に一言お願いいたします。

橋目先生:
初めての連載で至らない部分がたくさんあると思うのですが、登場人物の恋愛やこれからの展開を一生懸命描いて皆様に楽しんでいただけるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

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まだまだがんばります。
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