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【作家も読者も安心できるコメントを目指して】GANMA!がガイドラインアップデートに至った理由と担当者の思い

GANMA!は2020年8月1日にコミュニティーガイドラインをアップデートいたしました。

コミュニティガイドライン

それにあわせ、簡易な告知画像もGANMA!アプリ内、GANMA!公式Twitterに掲載いたしました。

今回のアップデートで定められた削除対象コメントは、
・作者や作品の読者を傷つける可能性があると判断した行為
といった抽象的な基準も設けました。
これまでのガイドライン基準と明確に違っている部分としては、
NGワードが含まれなくても運営が内容を不適切だと判断した場合は削除する、ということです。

誹謗中傷への関心が高まる中、GANMA!のガイドラインのアップデートに踏み切った理由を担当者である編集・T原氏とデザインディレクター・Y原氏に聞きました。

なぜ今回ガイドラインのアップデートを行ったのでしょうか?

編集・T原:
2つありまして、まず1つが「作家さんを守りたい」という思いからです。
コメント欄で傷ついて、マンガを描くのが苦しくなっていた作家さんが実際にいらっしゃって…。作家さんに作品を描いていただき、楽しみにしている読者さんにお届けするのが、編集の仕事なので少しでも安心して描けるようにと思いました。
2つ目が、「読者さんを守るため」です。以前から「コメント欄が少し怖い」といった問い合わせがありました。2つに共通するテーマとして「安心できるコメント欄をつくりたい」という思いがありますので、すべてはここに集約されるかもしれません。

アップデートを伝えるアプリ内メッセージではイラストが使用されていますが、なぜ今回こういった少しコミカルな表現を使用したのでしょうか?

編集・T原:
今回のガイドラインアップデートでは、「◯◯という言葉は書き込み禁止!」などではなく、「作者や作品の読者を傷つける可能性があると判断した行為」を削除対象とするといった抽象的な内容となります。そうなったときに、ただ「自由を制限される」というイメージだけを残したくはなかった。当初の目的が「安心できるコメント欄をつくりたい」というところになりますので、エンターテイメントを届ける側として好意的にみていただけるようにあのような表現とさせていただきました。

デザインディレクター・Y原:
ガイドラインアップデートの注意喚起を作るにあたり、数回に渡るミーティングを通して色々な案が出た中、今回の表現に落ち着きました。その中で重視していたこととしては、「見て怒られているような気持ちになる表現はしない」というところですね。
文字情報で注意喚起を書いても、一体どれだけの人が見てくれるのか、という問題もありますし。その2点を解決する方法として今回イラストを入れる、という手法を選択しました。イラストにすることによって「興味ないや」と素通りされることが少なくなったのではないかと思います。また、内容を少し笑えるようなものにすることで「怒られている」という気持ちが少しでも低減されればと思っています。少しでも「ああ、こういう表現が駄目なんだな」と記憶に残って浸透していけばいいなと思いますね。

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↑アップデートにあたり掲載されたアプリ内メッセージには、様々な工夫が凝らされている

作成にあたり気をつけた部分はございますか?

編集・T原:
とにかくわかりやすく表現することを心がけました。少しでも文章を短く簡潔に、難しい言葉を使わない…なども考慮しています。なので、コミュニティーガイドラインの改定も1行しかおこなっておりません。

デザインディレクター・Y原:
私も、わかりやすくシンプルを目指しました。デザインに関しても、ちらっと目に入っただけでも「ストップ!攻撃コメント!」が一番に入ってくるので読みこまなくても言いたいことはぱっと見でわかるように作りました。

攻撃的なコメントについて、編集者の立場からどう思われているかお伺いしたいです。

編集・T原:
作家さんと話していてすごく思うのですが、書き込まれているコメントはほとんど良いコメントばかりなのですが、マイナスなコメントが一つあると凄く気持ちが引っ張られてしまうんですよね。それくらいパワーがあるんです。そんなマイナスなコメントに耐えられるメンタルを持て、と言われても多くの人が簡単には持てない。それは読者さんも同じで、好きな作品が悪く言われていたら嫌な気持ちになってしまう人もたくさんいます。そういったコメントから作家さんや読者の方を守れるようにしたいと思っています。

これからGANMA!の中で、攻撃的なコメントにどう向き合っていくのかお伺いしたいです。

編集・T原:
作家さんや作品の読者さんが傷つかなくてすむ場所にできるように、根気強く、攻撃的なコメントはしないでほしいと呼びかけをしていきたいと思います。

デザインディレクター・Y原:
デザイン側も同じ気持ちです。私たちは、その「呼びかけ方」を間違わないように、少しでも柔らかく楽しくお伝えできるようにご協力できればなと思います。

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