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焦点距離を理解して、遠近感のある絵を描こう!【GANMA!公式漫画家志望者さん応援記事】

こんにちは!
皆さんは、カメラの焦点距離って知ってますか?
聞いたことはあるけど、よく知らない方、全く知らなかった!という方、
バッチリだぜ!って方、様々だと思いますが、意外と使える考え方なんです。

今回はこちらの解説になります!!

目次

【1】焦点距離とは
・焦点距離の概説
・画角と奥行き
・焦点距離が違うとこんなに変わる

【2】焦点距離の知識を作画に活かすには
・肉眼と同じ焦点距離は50mm
・実際の50mmの焦点距離をパースに起こしてみました
・パースに沿って作画するとこうなる
・18mm、135mmの場合はこうなる(被写体を同じ大きさに揃えた場合)

【3】焦点距離は絶対ではないが、意識が大事
・焦点距離50mmに合っている必要はないが、外れている自覚は大切
・外す時ははっきりと

【1】焦点距離とは


・焦点距離の概説

焦点距離とは、主にカメラで使われている用語で、
《レンズからフィルムまでの距離》を表したものです。
これが違うと何が変わるかというと、《遠近感》が変わります。
以下の写真を見比べてください
※今回はGANMA!の完結作品「ごー・れむ」より「タマちゃん」に出演していただきます!

18mm 
50mm
135mm

同じ被写体で撮り分けたものですが、
《見かけ上の背景までの距離》がかなり変わっていることに気づくと思います。

・カメラ位置の違い
上記の3つの写真ですが、実はカメラの位置がこんなに変わっています。

18mm
50mm
135mm

作画の際に、アイレベルを意識することはよくあると思いますが、
カメラ位置の距離でもここまで絵に変化があるんですね。

【2】焦点距離の知識を作画に活かすには

・肉眼と同じ焦点距離は50mm
さて、上記で見え方が大きく変わることは分かったかなと思いますが、
肉眼で見える遠近感に一番近いものはどれだと思いますか?

実は、50mmなのです。

一般的にこれよりも短い焦点距離の遠近感の作画を
《パースが強くついている》と表現するかと思います。
特に魚眼レンズでとった18mm

こちらは分かりやすいかなと思います。
・実際の50mmの焦点距離をパースに起こしてみました
というわけで、作画にどう活かすか、ですが、

先程の50mmの写真を絵に書き起こすと、下記のようになります。

また、18mm、135mmの場合はこうなります(被写体を同じ大きさに揃えた場合)

(例) 18mm
(例) 135mm

・被写体横の机の横縁について、見かけ上の長さに注目
遠近感が変わることで、被写体近くのものの描写や、奥にある物の描写が変わります。
少し隠れてしまって見づらいですが、被写体後ろの椅子の背もたれの幅なども分かりやすいと思います。

【3】焦点距離は絶対ではないが、意識が大事

・焦点距離50mmに合っている必要はないが、外れている自覚は大切
漫画の場合、カメラの撮り方は自由です。大きさの描き方も本当に自由で、
意図的に写真ではありえないパースを使っている先生方も多くいらっしゃいます。

しかし、意図的でない、なんとなくで外れてしまった場合は、
大きい違和感となり、読者さんは作品に集中することができなくなってしまいます。
描写上、意図的なもの以外は、正確に描く意識は非常に重要ですね
外す時ははっきりと魅力的に、外しましょう。

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