キラキラとした美しい画面作りは、仕上げの○○にあり！清々しい初夏の風が吹き抜けるような一作【君を知るのは夏のはじまり】
GANMA!では夏の大型企画として、読切マンガを過去最大となる31作品掲載する「読切マンガ祭 夏の31連弾」を8月1日より開始しました！読切企画を盛り上げ、読切マンガをより一層楽しんでいただけるよう、掲載作家31名分のインタビュー記事を8月20日から毎日更新中！第10回は『君を知るのは夏のはじまり』の作者である蒼葉陽さんです！
作者：蒼葉陽
関西出身。 雑誌『LaLa 』にて受賞・読切掲載歴あり。
Twitter : @haruiromng
作品紹介：『君を知るのは夏のはじまり』とは
幼馴染の秋月と入江は、全くタイプが違う二人
ある日秋月は、優等生の入江の表情から疲れを感じ取る
「優等生なんて やめちゃえばいいのに」
秋月はそう言って、入江を連れ出すが…
Q.タイトルの意味を教えてください！
蒼葉さん：
担当さんにいくつか候補を出していただきまして、その中から組み合わせて選んだものです。まず、優等生な幼なじみの入江が見せる顔や一面を知りたい秋月の行動や思考から「君を知るのは」というのを入れました。
そして「夏のはじまり」ですが、作中の季節の設定が初夏なのでそのまま「夏のはじまり」としました。
「はじまり」がひらがな表記なのは個人的にタイトルを書いたときに「始まり」より「はじまり」の方が、字数が「君を知るのは」と「夏のはじまり」で 6 文字ずつで見た目がいいかなと思ったからです。
▼作中で優等生の入江が見せる姿は、少し大人っぽくて優等生の普段の姿とは違っている。そんな入江の姿を知りたい、という気持ちがタイトルになっている
Q.ご自身でもっとも好きなシーンとその理由をお教えください！
蒼葉さん：
最後の 2 ページの、入江が秋月の腕を引いて「また頼らせてよ」と言い秋月が顔を赤らめるシーンです。
話作りの際に 1 番最初に浮かんだシーンが最後の 2 ページで、普段は誰からも信頼される「良い子」「優等生」のヒーローが、主人公には自分の弱い部分を見せて「また頼らせてよ」と言うシチュエーションを入れたいと考えていました。読み切り全体としてネームの修正は何度も重ねましたが、このシーンは思いついた時のものほぼそのままなので描けて良かったです。
また、このシーンでは物語が少し動くので、秋月も入江も読み切りの中ではあまりしない表情をします。最後のページの秋月の表情も相当楽しく描きましたが、特に入江は読み切りで初めて見せる表情をするので、どのような表情がいいか試行錯誤しながら描くのが楽しかったです。
▼入江が秋月の腕を引き、「また頼らせてよ」というシーン。普段優等生の入江の、少し強引な姿に読者はキュンとしてしまうはず
Q.作業フローでご自身で独特だなと思うものがありましたらお教えください！
蒼葉さん：
ホワイトだと思います。
たまに周りの方々にホワイトの入れ方が独特だとかホワイトがキラキラしていると言っていただけることがあります。実際私はホワイトはハイライトのように使うことが多く、髪の表現や目以外にも光の当たる部分に線画に沿うようにホワイトを描きこんでいます。
この読み切りであれば髪や海などにホワイトの飛沫を飛ばしてキラキラ感や透明感を出す目的で多用しています。
私はこの工程を 1 番最後に行うので、仕上げという感じで原稿が完成していくのが好きです。
▼初夏のキラキラした日差しは、ホワイトによって表現されている。足したものから引く事によって完成度が上がるのはまさにプロの技
読み切りについて一言お願いします！
蒼葉さん：
友達でも恋人でもない幼なじみという関係性の 2 人の微妙な距離感やそれぞれが考えていることと、初夏のキラキラ感を楽しんでいただければと思います。ぜひよろしくお願いします!
次回予告！！
明日8月30日(金)は、『世界に絶望して自殺したら異世界ハーレム百合転生した件』の作者、ネコ太郎さんへのインタビュー記事がnoteマガジンで公開です！
GANMA!について
蒼葉陽さんの『君を知るのは夏のはじまり』は、マンガアプリ「GANMA!」で2019年9月30日まで無料公開中です！
読切マンガ31作品はもちろんのこと、オリジナルマンガ190作品以上が掲載！サスペンス、恋愛、バトル、ホラー、ラブコメ、ファンタジー、ギャグなど様々なジャンルのマンガが毎日配信中です！
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引き続き、GANMA!な夏を、マンガの夏を、お楽しみくださいませー！